いのちを守る300キロの森づくり
posted on 2011/05/26
東日本大震災における人間の予測をはるかに超えた自然の猛威は、多くの尊い人命を呑みこんでしまいました。
この震災を教訓に、私たちは今までの防災のあり方を含めた、自然と人間の関係性を根底から見直し、未来に向けて行動を起こさなければなりません。
国際生態学センター長 宮脇昭氏と仙台輪王寺日置住職は被災地を調査し、その実態を分析しました。その結果、大津波に対してコンクリートによる防波堤だけでは不十分であり、マツによる防潮林も十分に機能していないどころか、根こそぎ倒れ、流木となりかえって危険であることがわかりました。被災後現場で生存している樹木を確認したところ、宮脇氏が提唱するその土地本来の樹木による森が防潮林として効果的ということが確かめられました。
土地本来の木は深根性直根性で、いろいろな種類の樹木により多層群落を形成する本来の森は、生命力に溢れ、津波によって根こそぎ倒れることはありません。まずは、その土地にあった樹種を選択することが重要です。沿岸部では釜石を北限としタブノキが森の主木となります。
さらに宮脇昭氏は、復興に際して被災地の瓦礫の山をも有用な地球資源として再利用することで、環境や経済的にも有効であり、防災の面からみてもより効果的な「防潮林堤」を構築するプロジェクトを提案しています。
くくのちのモリプロジェクトでも、東北の復興のための、自然と共に生きる叡智のある「いのちを守る300キロの森づくり」を応援いたします。
くくのちのモリプロジェクト代表 長崎健一
