くくのちのモリプロジェクト:

プロジェクト

いのちを守る300キロの森づくり 仙台植樹祭レポート

posted on 2011/08/07

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2011731日、くくのちのモリプロジェクトは仙台での植樹祭に参加しました。
植樹地は目の前に仙台湾が広がる、若林区荒浜の小高い公園の一角でした。
広大な仙台平野は遠目には自然そのままで、海岸線に沿って流れる貞山運河は、光を反射して輝き、人工のものとは思えないほど風景に溶け込んでいました。
貞山運河は、最初の堀が伊達政宗の命によって開削され始めてから300年もの間、断続的に作られた堀が一続きになって、現存30km弱にもなるという日本最長の運河です。運河の周辺では長い間に自然が人工の堀と融合し、人々はそれを役立てたり楽しんだりしてきました。その貞山運河沿いにある集落の一つ荒浜地区は、半農半漁村の共同体を長く続けてきました。農家と兼業で冬場は海苔の養殖もすれば、漁で生計を立て菜園も作り、夏は海水浴客相手の海の家も経営もする、といった多角的な暮らしは、時代の移り変わりで高齢化が進んだとはいえ、最近まで実り豊かに営まれていたのです。
(「貞山運河事典参照:
http://teizanunga.com/default.aspx

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その荒浜は今回の大津波によって壊滅的な被害を受け、多くの方が亡くなり、町は瓦礫の山となってしまいました。
昔は枝や枯れ葉が日々の生活に役立ち、また防砂林防潮林としての役割を長く果たしてきた、青々として幅の広い松林の大部分が根こそぎなぎ倒されました。瓦礫は何箇所かに分けて山のように集められ、運河の修復が進められています。遠くに見える荒浜地区の詳細は、県外から来た参加者には分かりません。地元の方たちも多く参加されていたようですが、災害について言葉を交わす機会がありませんでした。海岸近くへバスで移動する間、窓枠も中身もすっかり流され、暗い空洞を残し傾いた家が何軒も見えました。畑の中に流され廃棄されたままの車や、斜めになった電信柱、崩れた瓦屋根もまだ多くあります。無数に傷ついたものは全て固有の事情があるはずで、人間の想像能力を遙かに超える非日常の事態を目の前にして、外から来た者は混乱した感覚のまま祈るしか術がありませんでした。

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開会の挨拶後1分間の黙祷をして、植樹祭が始まりました。
宮脇昭先生はトレードマークの麦藁帽子に長靴姿で、今までにも増して力のこもった挨拶をされました。「いのちを守る300キロの森づくり」への信念を語られます。内容は下記のリンクをご覧ください。林野庁長官始め市や地区の関係者の出席もあり、宮脇先生の笑いを呼び起こす手馴れたリードのもと、大人や子供も飛び入りで、苗木の名を3度復唱しました。宮脇先生にとっては皆同列の植樹協力者です。http://www.youtube.com/watch?v=M3xDaV0BugU
元は住民をとりまく物であった膨大な瓦礫は、危険なものはより分け、無駄に燃やしたりせず、思い出として残し、地球資源として使おう。山を作り苗の根もとに埋め、生命を循環させるために、植物の根を張る力や、菌類の分解に任せよう。生命の森についての、その遠大な構想は、今回は先延ばしになりましたが、必ず実現させると強い決意を語られました。「今日の植樹は1000本ですが、記念すべき出発点です」。

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小ぶりの植樹地でしたが、地元の方々と遠方からのボランティアが協力し合い、一人につき2、3本は植えることができました。

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前回、多摩美植樹祭に来てくださった助っ人の方々は、今回も大活躍されていましたし、ツイッターで交流していた大阪の大学生ともお会いすることができました。

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お昼をはさんでタブの実をポットに蒔きました。
現場で指導される宮脇先生の様子を拝見して、種子や苗に対するたいへんに細やかな配慮を感じました。
「向こう(タブの実)は命がけです。私たちもそれに応えるように育てましょう」「種は容器の縁にふれないように置いて」「水は大切です。多くても足りなくてもいけません」「植え替えるときはこのようにそっと……」
現場で具体的に、とことん木々の命と付き合ってきた人の、熱意のこもった言葉が続きました。
時折冗談を交えて場の雰囲気を柔らげながらも、自然に則した資源利用を力説され、「この土はどこのものですか。業者に任せきりではいけませんよ」とおっしゃるのを聞いて、合理性のもとに末端まで利潤を追求するシステムへの警戒と、強い反骨の批判精神を持っておられることが分かりました。
植物の多様性や土地本来の生命のあり方を、深いところまで捉えておられることが、今の文明の脆さ、残酷さに対する洞察へと繋がるのだと思われました。83歳の今も、数々の国で調査、植樹をされ、この日も前日は中国から帰国、次の日はタイへ植樹に向かうという脅威のパワーを発揮されています。

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地元の「タブの実」を拾い、どんどん苗を育て皆で命の森を作りましょう!と気合を入れて、2時前に解散となりました。
仙台駅までバスで送っていただいたグループは、山また山の中を猛スピードのMAXやまびこで東京に帰ってきました。 みなさまお疲れ様でした。

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前日はイグネ「長喜城」を見学しました。

「イグネ(居久根)」とはこの地方で屋敷林を呼ぶ言葉。強い風から家を守り、果樹や竹や薪が暮らしを支え、大切に育てた樹を材料に家を建て替える、生活と一体になった小さな森です。
かつては仙台平野に沢山あったそうですが、次第に数が減り、とくに長喜城は仙台市若林区の市街地に接した最後の緑の砦のようです。 

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大災害の後ということもあり、声かけは遠慮して周囲を見せていただきました。

遠くからでも、屋敷をとりまく大きな杉の木が目立ちました。

地面や塀、古い建物などには地震の被害があちこちに見られます。

家も畑も隣接し、普通の時なら「モリ」の参考に、
穏やかでのんびりした実体験のお話が聴けそうな場所でした。 

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時折小雨が降ったり止んだり、比較的涼しい日でした。地区の神社も参拝しました。

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宿泊は輪王寺さんにお世話になりました。以前から地元の森づくりに尽力され、今回の植樹祭も共催されています。
木々と新旧のお墓に取り囲まれた、小高い場所の僧坊です。寺はまさに墓所ですね。
朝方地震があり驚きました。

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大きなお寺の植樹庭も見学。植樹マンの石像、池にはドングリの石像がありました。
(植)

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以下はメンバー参加者の感想です。

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「今後の300kmいのちの森作り計画の胎動になるような、良い植樹祭になったとおもいます。
くくのちのモリプロジェクトも、東北の森作りとも連携しながら、また独自のモリ作りも展開して
いきたいと、改めて感じました。」

「宮脇先生の情熱には圧倒されました。タブの種一粒一粒に愛情を注がれているのを感じ
ました、全てを大きな木に育てたいのですね。ぼくは先週ちょっと雑に蒔いてしまいました。
林野庁長官も樹の名前をちゃんと復唱してくれてよかった。
東京から来ていた他の植樹グループの方々との再会も心強かったです。
東北なのに不思議な感じでした。
300kmに6000万本というのは、今回の6万倍で気が遠くなりそうですが、
実現したいですね。」

「仙台まで行ったのに、植樹祭以外に何のボランティアもせず戻ってきてしまったことに、
ちょっと後悔しています。」

「宮脇先生、圧倒的でしたね!
私は2回目の植樹で、我ながらまだまだ手元が嘘くさかったのですが、
回数を重ねていくことが大切だとつくづく思いました。
本で順番を押さえるよりも、実際に作業することが大切ですね。」

「現地の様子をこの目で見る以上の体験はないことを、強く感じた旅程でした。
そして、もっと体力が必要と痛感しましたので、にわかに筋トレを始めようと思います。」

「まずは仙台沿岸部の広大な荒野と化した姿にテレビでは窺えない衝撃を感じました。
私の地元も阪神淡路大震災で被災し、瓦礫に埋まる街に息が止まりましたが、
今回は、波にさらわれ何もない……。
しかもこの荒浜はほんの氷山の一角なのですよね…。
神戸は狭い区域なのでひとつにまとまりやすかったけれど、
ここ東北は拠点が無数に散らばっているだけに、
(テレビでもずっと言っていたけれど、ほんとうに広大だ)、
300kmの森を各地で作る横の連携をいま始めなければ、と思わされ。
今回の宮脇先生の気合は特に凄まじいものでした。」

「“東北産”のタブノキの苗を育てるのは地元の人が中心に動かないと
4800万ポットは作れません。
東北のタブの実が落ちきるまであとわずか。(現在は青い実が木に成っている状態)
しかも場所は海岸沿い(心理的に地元の方はいま海に近づく気持ちになれないかもしれない)。
植樹祭でみんなと一緒に植えて嬉しく思ったのもつかの間、今回の植樹はこれから長い時間を
かける緑の長城の始まりに過ぎない、とも思います。
現代の「稲むらの火」http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/inamura/p1.html
になり、地域住民が雇用されることで緑の長城が作られる形が理想的とは思う。
(その雇用主がまだいないけど…)
宮脇先生の名言「動きながら考える」でいくぞー!っと。
イグネのまわりをぐるっと一周してきました。
地元の方が周りの生垣の手入れをしていたり散歩していたり。
栃木の屋敷林とはまた違う印象でした。 」

以上

進和学園植栽地見学&苗作りツアー レポート

posted on 2011/07/30

くくのちノモリプロジェクトの皆様

2011年7月23日、快晴、気温28度程度、心地よい風ありで、ツアーには絶好の日和でした。

この日訪問したのは、平塚の進和学園さん。進和学園とは知的障害者のための生活介護・就労支援の施設です。就労支援の一環としてドングリから苗木を育てる事業を手がけていらっしゃり、
くくのちのモリプロジェクトにとっては師匠のようでもあり、多摩美での植樹の強力なサポーターでもあります。
http://www.shinwa-gakuen.or.jp/inochi_no_morizukuri

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午前10時に、平塚と鶴巻温泉で待ち合わせ、車でお迎えに来ていただき、苗木育樹場所「どんぐりハウス」で合流。
広々としたハウス内で様々な苗木を育てていらっしゃいます。ハウスは「まじぇるハウス」と合わせて二棟並んでいます。一度の水やりに二人で2時間はかかるとのこと、それでもこの設備だからこそのスピードですね。規模の大きさに皆びっくりです。

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日差しがきつい時用に、日よけのシェードを利用したり、土の上にシートを敷いたり、進和さんの「どんぐりチーム」さんが働きやすいように、様々な工夫がなされています。進和学園就業支援団体、(株)研進代表の出縄貴史さんのお話では逆説的に、「過酷な環境で育った苗木は植樹してから強い。」とのこと。多摩美の苗は強い子に育つ可能性大ですね。

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タブの実ももう蒔かれていました。藁に優しく覆われて、ぎっしり身を寄せ合っています。(納豆のイメージと重なりました。)この時期蒸し風呂のようになるというハウス内も、この日は時々風が通って過ごしよいようでした。

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ハウスの中で、くくのちメンバーは目ざとくアマガエルを何匹か見つけました。例によって、「あらら。」「かわいいねー。」一躍人気者。

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その後、「しんわルネッサンス」に車で移動。まず、植樹5年後の森を見学。「5年でこんなに大きくなるのか。」と本物を目にして皆驚きました。幹の太さでは、タブ、山桜が群を抜いていました。

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木々はみっしり密集していて、中には入れません。

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多摩美の森も道をつけたほうがいいねという話が出ました。

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そして、風通しのいい戸外に即席に作ってくださった、大きなテーブル四台に数名ずつ分かれて、苗木作りに挑戦。スダジイとシラカシとアラカシとヤマモモ。
それぞれのテーブルで、トロ箱にびっしり芽を出してひしめき合っている苗木をほぐし、一本一本ポットに植えていきます。

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手順は先日の多摩美のポット分けと同じです。和やかに歓談しながらも、ドングリの生命力を手先に感じ、作業に熱中いたしました。

ポット苗づくり集合写真
1000鉢できました!

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その後は待望のお昼ご飯。美味しいカレーです!サラダ、デザート、アイスコーヒー付!
厨房にも進和さんの利用者さんチームが3人働いていらっしゃるとのこと。

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食堂の大きなガラス張りの窓いっぱいに、5年前に植樹された森の緑が広がります。

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食後は利用者さんの作業所を案内していただきました。出縄さんの叔父さま(前理事長:出縄明さん)が、児童40名で昭和33年に、ご実家を開放するかたちで設立された進和学園は、今では10箇所余りのホームやセンター、保育園を運営される規模になっています。「しんわルネッサンス」は生活介護と平行して、就労支援の場として6年前に新設されました。就労の中心は本田技研さんの下請けの一部組立で、数人のチームごとに分かれて作業を担当しています。

部品のミスを防ぐためのグッズが、手作りで設置されており、いたく感心しました。企業退職後の技師さんお二人が、作業所の委託を受けてはミニ発明を繰り返しておられるようです。自分たちで完成品をしっかりチェックできるように工夫されています。

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他の仕事として、平塚伝統産業、ダルマさんの色の下塗り、紅茶の袋詰め、厨房の補助などあります。リーマンショックの時、本田技研の受注が減ったので、出縄さんや職員さんが奔走して、入所者さんの仕事を開拓したそうです。紅茶は個人経営の人気ネットショップさん発注でした。また、自分たちの食事は必ず受注があるのだから、それを仕事に組み入れようと、厨房の補助も開始したそうです。資本主義世界のちょっと地域よりの部分に、考えを練って可能性を広げていらっしゃるという印象でした。見学した作業所以外でも、製パン、クッキー、クリーニング、しいたけ栽培、陶芸、紙漉き、お弁当給食など、障害者の方々の自立へと、挑戦を繰り広げておられます。

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今度は外側の道からもう一度森を眺めに行き、木々の生命力の強さに再度感心しました。

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敷地内の畑で農業に取り組む利用者さんの姿も拝見しました。サツマイモにネギ、ブルーベリーの畑も。
森を育て、傍らで田を耕し、人が集う場所がある……モリPJが思い描く構造と重なりますね。「あとは温泉だよね。」という声もちらほら。炎天下の農作業は大変なことも実感しながら、それぞれ未来のモリに思いを馳せました。

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そうして次は、タブの実拾いに繰り出しました。進和さんの採集はもう終了していたのですが、輪王寺さんの収集依頼をご相談したところ、まだ拾えるかもしれないと、現場に連れて行ってくださいました。平塚は昔はタブの木がたくさんあったそうです。今でも移動中の車窓から何度もタブの木を見かけました。なかでも市の保全樹木とされている二箇所にご案内いただきました。

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何百年生きているのか知れない大きなタブの木の持つ雰囲気に、圧倒されます。祠にご挨拶して、近くの子供が不思議そうに見守る横で、大人たちはしゃがんでせっせと木の実を拾いました。仙台に送るのに十分な量集まりました。出縄さん、遠山さん、一緒に拾ってくださって、ありがとうございました。

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その後は植樹2年目の万田ホームを見学。まだ幼い木々を見て、多摩美の植樹地の来年、再来年をイメージしました。
敷地のすぐ横には、大きな楠木とタブの木が並んで風に吹かれておりました。小高い場所で下に墓地もあります。岬の雰囲気でした。

「まだ時間大丈夫ですか?」と尋ねられて、次はなんと湘南平まで案内してくださいました。車を降りて先ず伺ったのは小さな山小屋風の「ともしびショップ」さん。店員さんは古株の進和利用者さん3人で、喫茶と販売所を運営しています。アイスコーヒーとクッキーをご馳走になりました。

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お礼を言ってさらに上の展望台に登ります。螺旋階段をとんとんと天辺まで行きました。とっても眺望のいい日で、くらくらするほどの大パノラマが目に飛び込んできました。広々とした相模湾から遙かな江ノ島、湘南の市街地や田園の広がる平野、小高い丘や山々が目の届く限りずっと見渡せ、雄大な丹沢、箱根の山々がすぐ向こうに聳えています。その間には、雲をいただいた富士山がくっきりと大きく美しい姿を見せていました。ガラスなどさえぎるものの無い、むき出しの狭い展望台の上で風に吹かれながら、まるで空中に浮かんでいるといった不思議な感覚。想像もしなかったほど心のこもった、思いがけない贈り物をもらったようでしたね。

お土産にと、えりんぎと黄な粉の2種のパン、おからラスクまで頂きました。

鶴巻温泉まで送っていただき、メンバーは駅近くの料理屋さんで1時間あまり喉を潤し食事をしながら、軽くミーティングをしました。出縄さんが女将さんにご挨拶してくださったおかげで、サービスをしていただきました。ここでは地元のつながりがまだ生きているようです。皆おなか一杯になり次回の予定も決まり、6時半終了。こもごも今日の印象を話しながら、心をほっこりさせて電車に揺られて帰路に就きました。

皆様本当に盛りだくさんでしたね。お疲れ様でした。楽しかったですね。一同心から、進和さんに感謝いたします。

なお、進和学園の利用者さんたちが作る素敵な商品群は、オンラインでも購入できます。クッキーや紅茶、しいたけや陶芸作品、宮脇昭先生の似顔絵入りの手漉きはがき、そして苗木や有機肥料まで、楽しくて役立つ品揃えです。
http://xc531.eccart.jp/b625/

 

多摩美植樹地草抜き+植樹苗鉢分け レポート

posted on 2011/06/25

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2011年6月18日、梅雨の合間の曇り空、戸外で仕事をするには丁度ほど良い気温でした。
たくさんの雨が降る日が続いた後、植物の世界はむせ返るような勢いで湧き立っておりました。

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五月の植樹から早一ヶ月が経ち、周囲は夏草や蔓がいっぱいに生い茂り、蓬、スギナが大繁盛。

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植樹した苗木は雨の恵みもあって、すくすく育っておりました。
「ひと月でこんなに大きくなるんだねー。」
自分たちで植えた苗木は、一面の緑の中でもより身近な生命体です。
時間をかけ、繰り返し触れ、思いを込めることが、特別な空間を生むのでしょうか。
名前もたくさん覚えて、知り合いに呼びかけるようです。

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中には土地に合わなかったのか、立ち枯れてしまった苗木も2、3本……
残念だけど、また土に返って何かの形で生まれておいでね。

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苗木を植えた場所は、藁敷き、縄掛けのおかげで、そんなに草は多くないのですが、
それでも放置すれば、まだ幼い苗木が埋もれてしまいます。
皆でせっせと草を抜いては、無駄なく肥料になるように、根を裏返し、藁の上に置いていきます。

今回は前回にもまして、昆虫や小さい生き物の世界の活発さが目立ちました。夏ですね。
蟻やミミズに加えて、ハサミムシ、アワフキムシ(の卵?)、ちびムカデ、トカゲくんなど出没。
八王子にある大学の周辺には、雉や狸、兎もいると、
研究所のH田さんから教えていただきました!
ああ、鳥の声も聞こえる。校内には、ヤマモモやグミや、
いろいろ木の実の姿も、あちこちに見つかるのです。

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学食でのお昼をはさみ、
午後の鉢分けの人気者は、二匹のトカゲくん。「おおっ久しぶりに見た。」「かわいい。」「きれい。」
モリプロジェクトならではの、生き物好き反応ですね。
苗木ときのこの小宇宙も、評判がよろしかったようです。

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数々の植樹を経験し、プロジェクトメンバーがコーチと仰ぐ、
F木さんから苗木の鉢分けのレクチャーを受けます。
ポットからそっとはずして、優しくばらし、小さいポットに一本ずつ、
根が充満するように適度な位置で、
上からふんわり土をかけて、2、3回とんとん軽く底を下に落とし、均質にポットの中を慣らします。

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黙々と苗を鉢に分けていくメンバーたち。集中すると真面目な顔になります。

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苗は一本一本違う姿をしています。芽の出る時期もそれぞれで、
隣と微妙にずらしてこの世に顔を出します。
モリPJが去年採集した種から出てきた新芽たち。すべてが愛らしく感じられます。
こんなにたくさんの命が、一体どこからやってくるのでしょうか。
「ドングリがまだくっついているのもあるよ。」「土がやわらかくて気持ちいい。」「この芽は何の木?」
手で触れて、言葉で触れて、空間を共有することで、
苗木たちと人間たちの世界は重なっていくようです。
600鉢くらいできたかな。

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ここで水やりホース初登場です!隊長はご機嫌です。
一時は如雨露で真夏の往復水やり何十回を想像、心配していたメンバーも一安心。

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苗たちも気持ちよさそうです。
これで夏の準備が整いました。皆さんお疲れ様でした! (植)

いのちを守る300キロの森づくり

posted on 2011/05/26

 東日本大震災における人間の予測をはるかに超えた自然の猛威は、多くの尊い人命を呑みこんでしまいました。
 この震災を教訓に、私たちは今までの防災のあり方を含めた、自然と人間の関係性を根底から見直し、未来に向けて行動を起こさなければなりません。
国際生態学センター長 宮脇昭氏と仙台輪王寺日置住職は被災地を調査し、その実態を分析しました。その結果、大津波に対してコンクリートによる防波堤だけでは不十分であり、マツによる防潮林も十分に機能していないどころか、根こそぎ倒れ、流木となりかえって危険であることがわかりました。被災後現場で生存している樹木を確認したところ、宮脇氏が提唱するその土地本来の樹木による森が防潮林として効果的ということが確かめられました。
 土地本来の木は深根性直根性で、いろいろな種類の樹木により多層群落を形成する本来の森は、生命力に溢れ、津波によって根こそぎ倒れることはありません。まずは、その土地にあった樹種を選択することが重要です。沿岸部では釜石を北限としタブノキが森の主木となります。
 さらに宮脇昭氏は、復興に際して被災地の瓦礫の山をも有用な地球資源として再利用することで、環境や経済的にも有効であり、防災の面からみてもより効果的な「防潮林堤」を構築するプロジェクトを提案しています。
 くくのちのモリプロジェクトでも、東北の復興のための、自然と共に生きる叡智のある「いのちを守る300キロの森づくり」を応援いたします。

くくのちのモリプロジェクト代表 長崎健一

モリプロジェクト初の植樹祭 パンフレット

posted on 2011/05/21

 2011年5月14日に多摩美術大学(八王子キャンパス)内で初の植樹祭を開催した
くくのちのモリプロジェクト。
植樹祭の参加者に配布したパンフレットをご紹介します。
植えた樹種、植樹の手順、モリプロジェクトの概要など、ご覧いただければ幸いです。

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くくのちのモリプロジェクト 初の植樹祭レポート(2011/5/14)

posted on 2011/05/21

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2011年 5月14日。当日は晴天、風もなく絶好の植樹日和でした。
くくのちメンバーに、心強い助っ人さんたち、初参加の方3人が加わり、約20名になりました。
小さくても、お祭りになると人が集まるって本当ですね。
賑やかな雰囲気が徐々に盛り上がってきます。

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朝10時に集合して荷物を会場へ運びます。
スコップ、コンテナケースやバケツなどなど各自手分けして作業を進めていきます。
一週間の間に雨が降って地面が固くなってしまったので、
もう一度軽く掘り起こすことから始めます。

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平塚の進和学園さんは、苗、敷きワラ、荒縄、竹串、移植ゴテなどの道具を トラックで用意、
総勢10名で参加してくださいました。この機動力は、日頃から苗育てから森づくりまでを
社会福祉活動としてお仕事し続けている進和学園さんならでは。
今回の植樹祭に多大なご協力をいただきました。

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グラウンド裏の植栽地に全種類の苗を並べたところ。

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今回はシイ・タブ・カシの木を主木とする高木・中低木を、200株余り植樹します。
くくのちのモリPJで育てた苗数本にメンバーが育てた数本を混ぜ、
残りは進和学園さんからご提供いただきました。
樹種は、シイ、アラカシ、クヌギなどドングリとしてお馴染みの木をはじめ、
ヤマモモやシャリンバイ、ネズミモチ、ヤマブキなど、多彩な約30種です。
これらを約6mx10mの斜面に植えていきます。

そしてささやかながら、植樹祭の開会式です。
まずは進和学園、研進の出縄さんに開会のご挨拶を戴きました。

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つづいて、くくのちのモリプロジェクトリーダー、長崎さんの開会宣言。
長崎隊長がこの学校の片隅でどんぐりを拾い
苗づくりをたった一人で始めたところから、このプロジェクトはスタートしたのでした。

次は思いの外参加者がお祭りを意識する、苗紹介コーナーです。
植樹の前に、当日植える苗木の名前を、一つ一つ紹介していくのです。それだけなのですが、
各自担当の苗木が決まっているので、前もって調べたり確認したり、
この子可愛い、親心が生まれます(多分)。

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一人一人が担当の苗木を高く掲げ、その名前を(思いを込めて)大きな声で3度唱えます。
他の参加者はその度に後を追って、皆で声高く唱和します。

「シラカシ!」→(皆で)「シラカシ!」・・・これを三回。
最初はちょっと遠慮がちに、やがて朗々と。

外で大きな声を出すのは久しぶり。
しかも、皆でリズムをつけて苗木の存在をお披露目するとは。いい気持ちです。
どの苗木も可愛くなります。

青い空に皆の声のエネルギーが拡散していきます。
中木や低木まで読み上げるうちに、苗木と人と周りの空気はとても近しい存在と
感じられるようになってきました。
物言わぬ存在と仲良くなる、ナイスな方法ですね。

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今回は、隊長の10年来の友人、森の精霊・緑の戦士!植樹マン(変身前)さんも参加!
ポーズをキメて読み上げていただきました!「ネズミモチ!」

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さて、全国各地の植樹祭に出かける、「植樹助っ人隊」の皆さま(勝手に命名)に
苗木の植え方やマルチング(ワラを敷き、ロープがけ)をご指導いただき
いよいよ植樹スタートです。

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かなりの急斜面なので、足元に気を付けながら。
すでに生えている木は残しつつ、周りに植樹していきます。

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水に浸したポット苗を優しくポットからはずし、マウンド地にポットより少し大きめに掘った穴の中に
根の部分をそっと置き、ほっこらと土をかぶせて、苗の周囲の土をそっと押さえます。

植栽地は道を隔ててグラウンドと住宅地の間にあります。
成長した森による砂防効果も期待しつつ。
グラウンドと道の周りは花を咲かせる低木層を植えこみました。
季節のお花が通行人の目を楽しませてくれることでしょう。

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苗を植え終わったら、次はマルチングです。
ワラをバケツリレー式で運びながら植栽地の地表すべてを覆うように
斜面に対して水平方向に敷き詰めます。そしてワラに対し垂直に縄をかけてワラを押さえます。

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縄がけしてみると、予想外なことがおこりました。
わずかに土地がすり鉢状になっておりピンと張った縄が浮いてしまい
きっちりワラを押さえることができないのです。

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余っていた竹串を急遽追加して、浮きの激しい植栽地中央に数本埋め込み
横縄を張ってなんとかワラを押さえたのでした。ふう。
大型の重機を持ちこんで斜面をまっすぐならすことはできないので
その土地の地形ごとに工夫が必要なのですね。次回の開催に活かしたいと思います。

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モリPJのS波さんお手製の御幣(棒の先に葉っぱがついてます!)で
苗木たちのすこやかな成長をお祈りしました。

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道具を片付けたあと、参加者全員で直会(なおらい)のお昼ご飯。
学食さんが腕をふるってパーティー用ビュッフェを作ってくれました。
でっかい皿に唐揚げだのサンドイッチだの盛りだくさん!
腹ペコ参加者が盛り上がったのはいうまでもありません。 

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初夏の「育樹祭(いくじゅさい)~雑草とり」で
再会を約束しつつ、植樹祭は無事に閉幕いたしました。
みなさま、どうもありがとうございました。お疲れ様でした(植)。

多摩美術大学植樹 マウンドづくり報告

posted on 2011/05/10

いよいよくくのちのモリプロジェクト初の植樹の、実作業が始まりました。

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2011年5月7日、小雨のぱらつく中、10時にプロジェクトメンバーと
日本各地での豊富な経験を持つ助っ人の植樹ボランティアの方々が、多摩美術大学図書館前に集合しました。
この時点で、小雨とはいえ雨の日のマウンドつくりを甘く見ていた人は軽く反省。
長靴組は正解でした。助っ人の植樹ボランティアの植樹ルック(?)、
特に地下足袋!にはプロの風格が漂っていました。
道具類を台車に積んで、グラウンド横の植樹地に向かいました。

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進和学園さん連が到着。てきぱきとした指示に従い、
みんなでどんどん土を耕していきました。根の深い草がたくさん生えていたので、
雨で表面だけでも湿っていたのは、少しは土が柔らかくなって良かったかもしれません。

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雨にそぼ濡れドロだらけになりながら、剣スコで土を掘り返しては、ほっこらさせていきます。
経験者が数人いてくださったおかげで、手際よく進められたようです。

12時前には竹杭を打ち、腐葉土も播いてならし、マウンドの用意はほぼ整いました。

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昼食をはさみ1時半から、翌週の植樹祭で使う、植樹地に合わせて長さを揃えて切った、
藁縄を束ねました。
縄の結び方、巻き方など、積み上げられたノウハウを教えていただきます。

最後に、道具類のドロ落しを、クラブハウス横の水道でじゃぶじゃぶやって終了。
経験者に教えてもらって、みんなでやると早い!進和さんにお礼を言ってお見送りをしました。
(植)

多摩美術大学植樹地 下見報告

posted on 2011/04/20

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2011年4月16日、モリプロジェクトのメンバーは5月に植樹を行う多摩美術大学に出かけました。
4月にしては暑かったのですが、風もあり初夏のような素晴らしい気候でした。

今回の植樹は、植樹のノウハウを学ぶ試験的なもので、プロジェクトで育てた苗がまだ植えられる大きさまで育っていないこともあって、知的障害者自立の一環として苗作りや植樹による「いのちの森づくり」事業をされている進和学園・(株)研進さんの全面的なご協力のもと行います。
多摩美術大学からご提供いただいた植樹地は、グランド横の斜面。隣接した住宅地に対する防砂林の役も果たします。

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さっそく進和学園の方々に植樹予定地の具合を確かめていただきました。土は良好とのこと。
実際の状況を見ながら、今回は50平米くらいではどうかとご提案いただきました。
200本くらいの苗木を提供していただき、進和学園の利用者さんと共に植えます。
プロジェクトリーダーの長崎隊長が最初に育てた苗も数本中心に植えます。
様子を見ながら順次植樹地を広げていく予定です。

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その後、多摩美で育てている苗木を見に行きました。

広々とした場所で、苗木はすくすく育っています。昨年秋に種子を植えたポットでは、新しい芽がいくつも出ていました。「雨水を利用してもいいですね」と遠山さん。今後いろいろアドバイスをいただけそうです。

ミーティング後、皆で苗木に水やりをしました。バケツリレー、じょうろリレー
落ちていたビンやホースなども使って……楽しかったですが、少人数では結構大変なこと。
長いホースが必要だねということになりました。(植)

くくのちはるまつり(2011/3/6) モリプロジェクト参加レポート

posted on 2011/03/08

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2011年3月6日、港区エコプラザで開催されたくくのちはるまつり。モリプロジェクトもブースを出展して、これまでの活動を紹介しました。

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ブースでは、プロジェクトの概要、活動内容、モリをめぐる思想からの引用文、プロジェクトリーダーの長崎健一によるモリの写真などをパネル展示しました。

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ドングリから育てたタブ、シイ、カシの苗木や、各種ドングリや木の実も少しですが展示しました。ブースを訪れて下さった方々には、モリプロジェクトのメンバーが活動についてご案内しました。

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また、中央ステージにて、長崎隊長がプロジェクトについてプレゼンテーション。
このはるまつりでの展示をきっかけに、数名の新メンバーがその後加入して下さいました。これからもドングリの縁を広げていきたいと思っています。

くくのちのモリプロジェクト見学会(12/23)レポート

posted on 2011/01/03

当日は寒いという天気予報を信じて、着膨れて出かけたところ、日向はぽかぽかでした。
鶴川駅で待ち合わせ、バスに乗って10分くらい。妙福寺前で下りて、山道を辿ります。

01下三輪横穴墓登山口

↑登山道入り口の道標、これで道に迷うことはないですね

落ち葉がいっぱい積もった細い道を、しばらく登っていくと分かりやすい表示が見えて、雑木林の続きのこんもりした崖に、下三輪横穴墓群四基がひっそりと暗い口を開けていました。写真では奥まで見えるように写っていますが、木立の中で覗いて見ると日差しがあっても、なにやら薄暗く細部までは捉えられませんでした。

03下三輪横穴墓手前

↑雑木林をすすむ見学会の参加者

02下三輪横穴墓登山口2

↑東京近郊なのに、畑もあったりしていいところです

暗くぽっかりした穴の前で、参加した皆は少しの間無言でした。

06下三輪横穴墓1

↑下三輪横穴墓群、しばし無言で見入ります

07下三輪横穴墓2

↑墓の中はこんな感じ、きれいに掘ってあります、内壁に彫刻等もあったようです

その後あたりを見回して、木々や墓の掘り方を確認したりしました。長崎リーダーの話では、周囲の植生はすっかり変化しているのではないかということでした。

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↑7世紀の墓だそうですが、当時とは植生がすっかり変わってしまっているのでしょうね

次は山を下って、寺家谷戸田のほうに降りて、杉木立の立派な寺家ふるさとの森を抜けて、何だか通行止めの尾根道だかを通ってしまったのでしょうか。落ち葉どっさりで湿った坂道を下りることになり、しばし緊張。写真はありません。空手師範のリーダーはつるっと滑りましたが、流石の受身で回転着地されました。

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↑寺家ふるさとの森、昼間なのに薄暗いです

19寺家ふるさとの森2

↑ふるさとの森を歩く参加者のみなさん

また少し坂を登ったところに熊野神社がありました。山茶花が満開。

20寺家_熊野神社

↑熊野神社

「熊野神社は通称”おくまん様”と呼ばれる。伊邪那岐命、伊邪那美命を祭神とする。伝承によると元慶元年(877)大和の国城上郡三輪の里(現奈良県桜井市三輪)より勧請されたという。明和4年(1767)別当である高蔵寺の法印亮恰により社殿が造営され、嘉永7年(1854)石像の三尊仏を造立して再建が図られた。現社殿は昭和48年に造営された。御神木のアカガシは樹齢300年を経ており、町田市の銘木に指定されている。」(麻生岡上の里山から多摩のまほろば三輪の里道へを参照)

そこを下って白坂横穴墓群に向かいます。途中、椙山神社に参りました。

23椙山神社2

↑椙山神社

「椙山神社は、由緒書によれば、この付近の山容が古事記や日本書紀にも記されている大和の国の三輪の里に鎮座する大神神社(三輪神社)の神体である三輪山に似ているということから、元慶元年(877)当地に勧請されたとの伝承がある。社号の『椙山』は珍しいもので、武相には72の杉山社があるが、椙山の字はここが唯一である。祭神は日本武尊と大物主命。御神体は不動明王が鋳出されいる御鏡で、裏面に下三輪総鎮守 寛文4年(1664)大吉と刻まれているという。」(同上

このあたりは奈良の三輪山に縁の深い土地柄のようです。

白坂横穴墓群で公開されているのは二基。河原の石を内部に敷いてあるところや、墓の掘り方が少し違うようです。住宅地のすぐ横の道沿いにあり、階段や手すりを設けるなど、周囲もよく整備されています。

30白坂横穴墓群の植生

↑白坂横穴墓群、墓の上の植生とあわせて

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↑白坂横穴墓群内部、河原の石が敷いてあります

時間があったので辺りを散策しましたが、大変手入れの行き届いた景観を作られて、自筆らしき説明をつけられるなど、親切丁寧な所有者が居られるようです。参加者同士で、誰が掃除をしているのだろうか、お一人ではないでしょうなどと話しました。お花見スポットお勧めはここです。(三輪の里4か5)奥に見えるのはわらぶきの屋根。多分、枝垂桜が満開の頃は夢見心地になるであろう光景が想像されました。

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↑地域の方が立てている看板、たしかに三輪の里は奈良の山の辺の道にそっくりです

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↑随所に立てられている看板

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↑たくさんの看板から、地域の方の思い入れが痛いほど伝わります

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↑三輪の里、荻野家、かやぶきの屋根が目を引きます、春先は櫻が咲き乱れるでしょう

下三輪の辺りの谷戸や里山もそうですが、神奈川県域に飛び地のようになっているため、たまたま開発を逃れて自然が残され、今となっては貴重なそれを、皆で大切に保存しているのかなと思わされるような印象でした。

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↑途中出会った赤い木の実

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↑思わず見上げてしまう、三輪の里のカヤの木

38三輪の里のカヤの木

↑こんないわれがあるんですね

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↑高倉寺の石畳

今回訪れた横穴墓群は、岩と土や石で作られた、物質的にはただの穴ですが、心の動きの中ではそれは死への通路となって出現します。宇宙や自然の領域が私たちの心に深々と繋がっているはずの通路を、暗い穴に重ねて、心を揺さぶられながら呆然として沈黙する。そんなことが感じられる、今はもう数少ない場所の一つなのではないのでしょうか。

(植)

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↑今回訪れた下三輪横穴墓群の地図

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↑こちらは白坂横穴墓群の地図

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