くくのち通信:

くくのち通信

くくのちふゆまつりレポート(2)

posted on 2010/01/08

くくのちふゆまつりレポート、第二回目はブース出展とくくのち市”カタラッソマーケット”のレポートです。

第一回目はこちら。
くくのちふゆまつりレポート(1)

まずはくくのち市”カタラッソマーケット”から。
「モノとヒトの交換/コミュニケーション」をテーマに、物々交換と沈黙交易のワークショップを行いました。

沈黙交易テント

まだお金が誕生する前の、見知らぬ共同体のあいだで行われた沈黙交易を再現してみます。
会場のステージの上にあるテント。この中にひとりが自分の持ってきたモノを置いておきます。
次に入った人は、置いてあるモノと自分の持ってきたモノを、交換してもよいと思ったら交換してかわりに自分のモノを置き、そうでなかったらそのまま出てきます。
果たして自分の価値観に合ったモノが置いてあるのか、それとも思いもしなかったモノが置いてあるのか。原初の交易を体験しました。

DSC_9886

物々交換マーケット

こちらもお金を介さないモノの交換ですが、対面でのコミュニケーションを介した交換です。複数の参加者が輪になって、モノの由来や想いを説明したり交渉をして、交渉が成立したらモノを交換します。靴やお皿などが交換されました。

DSC_9913

スークブース

下北沢の古書店+カフェ+インフォショップ 気流舎による、くくのち向けにセレクトしていただいた古書販売。
定価や値札をつけずに、お客さんと店主がコミュニケーションをとりながら値段を決めていく、イスラム圏のマーケット”スーク”にならい、あえて価格をつけないで交渉による販売を行っていただきました。

DSC_9914

次はブース出展の紹介です。

夕方の舞踏公演にも出演した阿部利勝さんがつくる山形のお米、としかつ父ちゃんの庄もない米

DSC_9759

「都会に住みながら農業をする」というテーマを掲げて、くくのち学舎有志が八王子で行っている”恩方畑チーム”のブース。豆の販売と、豆を使ったおやき、くくのちに関連する各地の地酒の販売。会場は寒かったので、みなさん地酒で体を温めていました。

DSC_9772

「生まれ変わる山伏」を発表した成瀬さんも参加している、「新しい山伏」をテーマに活動するカラコルのブース。ほら貝やカラフルな布ぞうりの販売など。

DSC_9744

くくのち学舎中沢新一舎長が所長をつとめる多摩美術大学の研究所、芸術人類学研究所(IAA)。会報やその他関連書籍の販売など。

DSC_9788

鼓童文化財団による、佐渡島小木町の伝統技術の紹介と販売。

DSC_9785

くくのちの地域講座シリーズにもご協力いただいた、民藝思想の故郷の一つでもあり、”21世紀にほんとうに必要な”ものだとくくのちが考える”土徳”の
思想を育んだ、南砺富山県南砺市有志による米菓子の販売。

DSC_9873

滋賀県高島市の丘の上で、お客様が自分でお米をとぎ、火を起こして竈(かまど)でご飯を炊くレストラン、ソラノネ食堂によるコーヒーの販売。

DSC_9823

いつもお世話になっている、会場の四谷ひろばにあるCCAA(NPO市民の芸術活動推進委員会)。関連書籍や、陶器の作品の販売。

DSC_9786

ステージエリアで発表もしていただいた、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクト。

DSC_9779

くくのち学舎も大好きな(そして尊敬している)クマと森のための活動をしてらっしゃる日本熊森協会関東支部。

DSC_9746

金沢にある、九谷の伝統の技術を伝える窯元さん、泰山堂

DSC_9868

馬喰町Art+Eatによる、スープとパン、みかんの販売。馬喰町Art+Eatにはトークショウに出演された井藤さんの家具が展示され、また馬喰町バンドも活躍しています。

DSC_9822

涼音堂茶舖+鳴子温泉でっぺクラブ好日館。「東京・吉祥寺と京都を拠点に「電子文化の茶と禅」をコンセプトに活動する電子音楽レーベル」こと涼音堂茶舖さんと、共に活動してらっしゃる鳴子温泉でっぺクラブ好日館さんのブース。

DSC_9854

くくのちのキノコ講座にご協力いただいた、「都会のキノコ」チーム。1月9日に講座「都会のキノコ3」を開講します。

DSC_9853

オーガニックスタイルのサンドイッチとビオワインの販売、キッチンわたりがらす

DSC_9837

多摩美の卒業生である、アーティスト中野真紀子さんのブース。

DSC_9740

次回は最後に行われた、舞踏公演のレポートです。
くくのちふゆまつりレポート(3)

くくのちふゆまつりレポート(1)

posted on 2010/01/07

2009年12月23日、くくのちふゆまつりが開催されました。
くくのち学舎のはじめての大規模なイベントのため、事前の告知不足や会場の寒さなど、つたない運営でご迷惑をおかけしてしまった方も多くいらっしゃると思いますが、みなさんのご協力のおかげで、予想以上に盛り上がったイベントとなりました。

ご来場いただいたみなさま、 寒い中お越しいただき、ほんとうにありがとうございました!

ふゆまつりのレポートは3回に分けてお伝えする予定です。
初回はステージエリアのレポートです。

会場の四谷ひろば講堂(旧四谷第四小学校跡)

DSC_9720

少し押して11:30に音楽家 / 神楽・伝承音楽研究家の三上敏視さんによる”神歌”からスタート。祭りを祝う歌と太鼓の演奏です。
三上さんは細野晴臣さんのバンドなどでも活躍中。

DSC_9736

その後は、丹治健太さんから、八王子市恩方のくくのち畑実験報告

DSC_9755

羽黒にて山伏の新しい展開を実践中の成瀬正憲さんの発表「生まれ変わる山伏」。1月にはくくのち学舎で「里山伏入門編」、「里山伏実践編」の2講座が行われます。

DSC_9797

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクトの活動報告。

DSC_9820

井藤昌志さん(家具作家)と石倉敏明さん(多摩美術大学芸術人類学研究所)によるトーク「手仕事とブリコラージュ ー新しい民藝に向けて」。廃品や使われていない材をブリコラージュして新しい家具を作り出す井藤さんの制作の真髄に、くくのち学舎神話講座でも活躍中の石倉敏明さんが迫ります。

DSC_9829

井藤さんの家具は会場にも展示されました。

DSC_9861

再び、三上敏視さんによる”神歌”
お昼を過ぎ、会場も人が増えてきました。

DSC_9882

馬喰町ART+EATを中心に活躍中の”馬喰町バンド“の演奏

DSC_9883

川瀬慈さん(映像人類学)撮影のエチオピア門付け芸能者の記録「ラリベロッチ-終わりなき祝福を生きる- 」と、「ゴンダール柔術発表会」の上映。

DSC_9916

途中、川瀬監督と石倉敏明さんによる解説トークが挟まれます。

DSC_9924

八王子の田んぼで一緒に作業をしている、バンド”アラゲホンジ“の演奏。日本の土着の感性がつくる新しいバンドサウンドが四谷の体育館に響きます。

DSC_9936

最後に佐渡島小木町の鼓童文化財団の発表がありました。

DSC_9939

次はブース出展とくくのち市”カタラッソマーケット”についてお伝えします。
くくのちふゆまつりレポート(2)

ノグソフィア -糞とエコロジー (2) レポート

posted on 2009/10/13

3回連続講座のノグソフィア、2回目の講座です。前回の講座レポートはこちら
今回がはじめての参加者の方も多いため、前回のおさらいから。
自分たちだけが栄えればいいという人間の身勝手さに反発した講師の伊沢正名さんは、食物連鎖の中で重要なはたらきを示すキノコの分解過程に注目。キノコ写真家として活躍しましたが、キノコの食についてばかり注目されることに嫌気がさし、次はもう一つの分解過程、ウンコに興味の対象を移しました。
前回のキノコの写真をいくつか見たあとに、いよいよ今回の本題、「ウンコがいかにして土に還るか」。実際に伊沢さん自身がノグソを掘り返して観察し、分解経過をたどります。

091003_1

ノグソをするための3点セット(スコップ、蚊取り線香、水)やノグソをする際の留意点などの説明から入り、お話はどんどんディープな方向へ。
全体像や断面写真のスライドを見ながら、形状やにおいの変化、ノグソの周りの昆虫や獣類の行動などが説明されます。
最初はバクテリアの分解過程で粘液・泥状になり、においもきついのですが、だんだん固くなってチーズ状になり、においも香辛料などのむしろいいにおいともいえるものに変化、最後には無臭の糞土になります。
ここで目、鼻、指だけではなく、舌も使って調査に乗り出した伊沢さんは、糞土をなめてみることに。
周りの土は金属っぽい、無機質な味がしてまずいのに対して、糞土はなんとおいしかったとか!コクがあって舌でとろけるような感触があり、いかにも植物にもよさそうな感じです。実際、糞土のところには植物がよく根を張るのだとか。

091003_2

他にもよいウンコと悪いウンコの話し(よいウンコは動物が掘り返して食べてしまうこともあるのに、下痢など悪いウンコは見向きもされない)や、夏場と冬場の分解過程の違い、いいにおいとくさいにおいの境界についてなどなど。
刺激的な写真とお話の数々に、女性が多かった今回の参加者の方々も興味津々。スライドの目の前の参加者の方は、伊沢さんのノグソが目の前に映されるので若干気の毒な感じもしましたが、楽しんでいた様子でした。

富山県南砺市の精神文化 レポート

posted on 2009/10/08

前回の「富山県南砺市の食べものと文化【五箇山編】」につづき、くくのち地域講座シリーズ2回目は再び富山県南砺市について。今回は、この地域に伝わる「土徳」の思想や浄土真宗とのつながり、そこに発生する地域のコミュニティについてなど、特に精神文化について掘り下げます。講座詳細はこちら

くくのち学舎は、日本の地域のこれまでとこれから、というテーマに大きな関心を持っています。
地域にはまだまだ、「これからの日本にほんとうに必要なもの」が埋もれていて、しかもそれはこの数十年の間に「用済みです」とばかりに脇に置かれていたりするからです。
くくのち学舎は、地域の人たちの力を借りてそれらを一緒に掘り起こし、磨き上げ、再び新たな力となることを目指しています。
そんな思いを胸に、ひょんなことから縁を頂いた富山県南砺市の皆さんと一緒に行っているこの講座、2回目は、富山県南砺市からお寺の住職さんである太田浩史さんをお迎えし、ジャーナリストの千秋健さんにファシリテータをして頂き、進行しました。

090905_7

2時間を超える講座の中、太田住職は、とても平易な言葉で、とてつもなく深い射程をもった思想と南砺の実践について語ってくださいました。
南砺に疎開した棟方志功が、まるで温泉に湯治に行った人がパワーアップして還ってくるように、飛躍的にいい絵を生み出すようになったのはどうしてなのか?
民芸運動の創始者である柳宗悦がこの疑問の答えとして見出し、概念として取り出した「土徳」。南砺の「土地の徳」を育ててきた浄土真宗の「他力」という考え方。それは「幸せとは感謝することである」という極めてシンプルで力強い思想。頻繁に行われていた「小寄」と呼ばれる会合。「小寄」とは、20人以下のグループに分かれた住民たちの会合で、集まった仲間の内でとことん話し合い、「隠しごと無し」の関係を作る場として機能し、脈々と受け継がれていたこと。。

090905_8

最後に太田住職から「こんな南砺市に、ここにいるみなさんで来ませんか?」
と提案をいただき、「これはいかなくては!」と思う夏の暮れでした。

食べ物の起源神話を読む レポート

posted on 2009/09/17

2009年9月5日、いよいよくくのち学舎が正式始動しました。
今日の一つ目の講座は、芸術人類学研究所の石倉敏明さんを講師とした神話研究シリーズ第2回「食べ物の起源神話を読む」。今回はゲストとして、ドキュメンタリストとして幅広く活躍する瀬戸山玄さんをお迎えしました。

090905_1

まず前半は石倉さんの案内で、さまざまな地域の食べ物の起源神話を読んでいきます。
狩猟・採集に関する神話では、人間が動物から火を手に入れる過程や、わたしたちの仲間が死ぬことによって、食べ物が手に入るということについて、一見残酷とも言える神話がいくつか挙げられます。そこには「殺す」ということと自然の贈与との関係、宗教的儀式につながる神話の構造などが見えてきます。
農耕についての神話では、農作物も人間と無関係に産まれてくるわけではなく、女性の死や人間の排泄物が大地の豊穣力につながっていくことが示されています。
このように神話の構造や主題は、地域は離れていても共通なものが見出されることを確認しました。

090905_2

一通り神話を読んだところで、後半は瀬戸山さんをお迎えして、神話の世界の食べ物と現代の食べ物について対談しました。
瀬戸山さんは日本の食べ物をつくる現場をドキュメントするお仕事をいくつかなさっており、そんな現場の経験から、貨幣がない時代の食料確保について、狩猟民と農耕民についてなど、縄文遺跡の話しも交えながら語っていただきました。

90分ではもったいないくらい豊かな内容で、もっとmっと神話と現代の食べ物についての突っ込んだお話を聞きたかったのですが、今回の講座はこれで終了。食べ物の起源神話第2回に期待です。

090905_3
瀬戸山さんが飛騨高山の縄文遺跡で発掘した矢じり

ノグソフィア(1) レポート

posted on 2009/09/17

くくのちの講座の中でも異彩を放っている「ノグソフィア」第一回目の講座がついに開講です。
講師の伊沢正名さんはみずから糞土師と名乗り、意識的野糞を実践しています。
もともとキノコの写真家として活躍されていた伊沢さんですが、興味があったのは、みんなが注目するキノコの食についてではなく、キノコの分解について。同じ分解の過程としてのウンコにも自然と興味が移り、自然のサイクルとして土に還るべきウンコが、なぜかゴミとして不当な扱いを受けていることに疑問を感じ、野糞を実践するようになったということです。

090905_5

この講座は3回に渡って行われる予定ですが、まず第一回目はウンコと同じ分解を担うキノコについてが主題となりました。
キノコは地面に生えていることが多いため、キノコの写真は上からのアングルが多いのですが、伊沢さんは昆虫の立場に立って地面スレスレのアングルから、キノコをあおるように撮影。いつも見るイメージとは違った姿のキノコが見えてきます。
また、もちに生えたカビや、葉っぱのうどんこ病など、あまり近くで見たいと思わないような分解過程も間近で撮影。すると意外にきれいな胞子や模様が見えてきます。果てはカビを万華鏡で見てみたり、伊沢さんの発想の転換、独特さが生きた写真を、くくのちにちなんで99枚見せていただきました。

090905_6

一見汚い話しに見えますが、ご本人はいたって爽やかな語り口で野糞について語り、カビはくさくない、糞は汚くないなど、目から鱗の話しばかり。糞についての偏見もいつのまにかなくなっていくようでした。が、今回は入門編。次回はいよいよ「ウンコはいかにして土に還るか」を観察。伊沢さんがみずからの野糞を掘り返して、分解する過程を研究した成果をご覧いただく予定です。ご期待ください。

090905_4
伊沢さんの著書。好評で5冊売れました。

都会のキノコ レポート

posted on 2009/08/10

くくのち学舎第2回目の開講日、最初の講座は「都会のキノコ」について。今回から講座の資料と一緒にバックグラウンドシートというものが配布され、講座の概要やくくのち的ポイント、参考文献などが掲載されています。

まずはキノコ初心者のために、キノコの生態について概要の講義です。
神出鬼没で怪しい姿をしたキノコ。雨が続いた日などに突然その姿を見せます。その理由は、キノコの本体は土中など人の目に見えないところにある「菌糸」であることによります。わたしたちが目にする「きのこ」とは、キノコの花または果実にあたるとのこと。

090801_3

また、生物の死骸から養分を摂取する腐生菌、生きた生物に寄生する寄生菌、生物から養分を摂取するが、その生物の生命活動にも協力する共生菌という、キノコの生きるための養分の摂取の仕方が説明されました。

有機物を無機物に分解するというキノコの生態、過剰なものを分解して元の植生に戻すという、森の免疫作用としてのキノコの役割などが解説されました。

090801_2

キノコの生態の講義のあとは、都会に生息するキノコについて。
一般的にはキノコは秋、というイメージですが、都会では梅雨の時期に多く見られます。また、腐生菌が多く見られるのも、都会のキノコの特徴。講師の大舘さんが北の丸公園で撮影した、都会では珍しい「キヌガサダケ」の写真などのスライドを見ながら講義が進みました。

座学のあとは、実際に街に出てキノコを探すことが予定されていましたが、あまりキノコが生えていなかったため、中止に。
また、探すのに時間がかかるため、観察会は2時間くらいは見ておく必要があるとのこと。次回は実施できるように、調整したいと思います。

090801_1

講師の大舘さんの著作。写真がたくさんあって見ているだけでワクワクします。キノコへの興味は尽きません。

富山県南砺市の食べものと文化【五箇山編】 レポート

posted on 2009/08/10

くくのち地域講座シリーズの第一回目として、北陸の秘境とも言える富山県南砺市の興味深い食べ物と文化についての講座が開かれました。講座詳細はこちら
講義は、この地域出身のジャーナリスト、千秋健さんが進行役して参加され、実際にこの地域で暮らしていらっしゃる、利賀ふるさと財団理事長、前富山県利賀村総務企画課長である中谷信一さんが詳細を説明する、という形で進行。

090801_4

まずは特徴的な文化が生まれ、引き継がれてきた母体ともなる、この地域の自然環境や歴史について。現在は道路が開通して交通の便はよくなりましたが、昔は雪になると孤立するような村だったということです。一年の半分近くは雪が残り、湿気を多く含んだ雪の重みに耐えるため、世界遺産にも指定された合掌造りの家が普及しました。

そんな孤立した環境の中で育まれてきた、村の人々で協力し合う体制や、長い冬を過ごすための住居、養蚕や保存食を中心とした食文化について、詳しいお話がされました。

090801_5

実際に、お茶として利用するどくだみを干したもの、薬として煎じて飲む木肌が、参加者の間に回されました。また、中谷さんの弟さんがつくっているという、五箇山豆腐の燻製、大根を干したものも試食として提供され、参加者のみなさんも興味津々です。豆腐は香ばしく、大根は味の濃いたくあんのような感じで、おいしくいただきました。

090801_6

また、過疎化の進む地域を活性化するための、さまざまな試みについても紹介されました。
合掌造りの家にアートを展示する「上畠アート」というイベントや、チベットの曼荼羅を展示している「瞑想の郷」という施設もあります。
瞑想の郷については、そばを使って町おこしができないかと策を練っていたところ、そばを仲介としてネパールのとある村との交流がはじまり、そこの絵師さんの描いた曼荼羅が利賀村で展示されることになった、といういきさつがあるそうです。
また、この地域は浄土真宗が盛んなことから、今後くくのち学舎としては、この瞑想の郷を使った講座や、浄土真宗との関連についてもっと掘り下げる講座も計画中です。

最後に、東京にも出店している南砺市の「ささら屋」さんからのご好意で、この地域のお菓子「かきもち」が参加者全員にお土産として手渡されました。

第二回として、「富山県南砺市の文化」が11月7日の13時から行われます。
ご興味のある方はぜひご参加ください(申し込みは近日中に開始いたします)!

090801_7

くくのち農講座(1) レポート

posted on 2009/07/24

7月18日のくくのち学舎のはじめての開講日、二つ目の講座はくくのち農講座
これからはじまる農シリーズのイントロダクションとして、まずはくくのち事務局の天野さんから、くくのち農講座のこれからの展開について説明がありました。

最近ブームになりつつある農業ですが、くくのち的にどういったアプローチをしていくのか? 重農主義や植物の神話、農業と舞踏の関係などの思想的観点から、実際の農業の現状と、半農半Xとしての関わり方、実践やワークショップなども展開して行きたいという話。

090718_5

続いて今回の講師、小平勘太さん。
京都大学農学部在学中は稲の品種改良を専攻し、その後、University of Illinois at Urbana-Champaign の大学院に在籍。帰国後はコンサルティングファームで勤務のあと、農業を新しいビジネスとして捉えなおす試みを続けているオリザ合同会社の立上げに参加しました。

まずは小平さんの自己紹介のあと、受講者の方々も簡単な自己紹介。
食について興味がある方、くくのちのはじめての講座なのでとりあえず来てみた人から、霞ヶ関からいらっしゃった方、農学部の学生、デザイナーさんなど、多彩な受講者の方々の問題意識などが語られました。

090718_41

本日のテーマは、高齢者の多い専業農家に対して、若い人たちに多い半農半Xについて。本業は別にありながら、どう半農半Xを成立させていくのか、専業農家との軋轢などについて、データも駆使しながら解説されました。

もう一つは有機農法について。99%の農家が農薬を使う理由や、ほんとうに有機農法は安全でおいしいのか、生物毒と安全性についてなど、科学的な観点から考察していきます。

最後に、参加者の問題意識が高いことから、次回以降はディスカッションももっと積極的に取り入れて行くことがアナウンスされ、終了しました。

折形講座 心の折形、結びかた(プレ講座) レポート

posted on 2009/07/24

7月18日土曜日、くくのち学舎のはじめての講座が行われました。
当日は3講座開講されましたが、まず折形の講座から。
講座詳細はこちら

講師はアート・ディレクターであり、折形デザイン研究所を主催する山口信博さん。
研究所では伝統的な「折形」をモダンデザインの観点から捉えなおした研究を行っています。

090718_1

結婚式のご祝儀で使うのし袋に形だけ残っている「のし蚫」のお話をはじめとして、わたしたちの身近にある「折る」「包む」という行為についての考察が山口さんから語られます。

「折る」ことに新しい造形の可能性を見出せることを実感するため、受講者の一人一人が真っ白な紙袋を折りなおす、という実習が行われました。
前知識なしで、自由に折ってもらいます。真剣に折る受講者のみなさん。

090718_3

単なる四角形の紙袋から、さまざまな形が生まれて行きます。
山口さんがおもしろい形をピックアップして紹介したあとは、なにかを入れるという目的を念頭に置いて、次の形を折って行きます。
最後に折形デザイン研究所の冊子が配られ、さまざまなバリエーションの紙袋を確認して、講座は終了しました。

090718_6

最初に折形についての概要を丁寧にお話いただいた以降は、「折る」という実技を中心としたもののためか、わきあいあいとした雰囲気で進められました。

今回はイントロで、次回以降は本格的な折形の世界へ、講座は進んでいきます。

いまやコンビニにまで置いてある熨斗(のし)に折り込まれている、古代から続く贈与のデザイン。お楽しみに!

« 前ページへ次ページへ »