くくのち通信:講座レポート

ノグソフィア(1) レポート

posted on 2009/09/17

くくのちの講座の中でも異彩を放っている「ノグソフィア」第一回目の講座がついに開講です。
講師の伊沢正名さんはみずから糞土師と名乗り、意識的野糞を実践しています。
もともとキノコの写真家として活躍されていた伊沢さんですが、興味があったのは、みんなが注目するキノコの食についてではなく、キノコの分解について。同じ分解の過程としてのウンコにも自然と興味が移り、自然のサイクルとして土に還るべきウンコが、なぜかゴミとして不当な扱いを受けていることに疑問を感じ、野糞を実践するようになったということです。

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この講座は3回に渡って行われる予定ですが、まず第一回目はウンコと同じ分解を担うキノコについてが主題となりました。
キノコは地面に生えていることが多いため、キノコの写真は上からのアングルが多いのですが、伊沢さんは昆虫の立場に立って地面スレスレのアングルから、キノコをあおるように撮影。いつも見るイメージとは違った姿のキノコが見えてきます。
また、もちに生えたカビや、葉っぱのうどんこ病など、あまり近くで見たいと思わないような分解過程も間近で撮影。すると意外にきれいな胞子や模様が見えてきます。果てはカビを万華鏡で見てみたり、伊沢さんの発想の転換、独特さが生きた写真を、くくのちにちなんで99枚見せていただきました。

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一見汚い話しに見えますが、ご本人はいたって爽やかな語り口で野糞について語り、カビはくさくない、糞は汚くないなど、目から鱗の話しばかり。糞についての偏見もいつのまにかなくなっていくようでした。が、今回は入門編。次回はいよいよ「ウンコはいかにして土に還るか」を観察。伊沢さんがみずからの野糞を掘り返して、分解する過程を研究した成果をご覧いただく予定です。ご期待ください。

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伊沢さんの著書。好評で5冊売れました。