くくのち通信:講座レポート

感覚の再起動(1)視覚編 レポート

posted on 2010/05/27

小学校図工教育の第一人者、鈴石弘之さんを講師としてお迎えした「感覚の再起動」シリーズ第一弾、視覚編は、戦後から現代までの子どもたちの描いた絵を題材に、人間の知覚・感覚の変化について考えていきます。

まずはスライドを見ながら、明治から戦後までの図工・美術教育の変遷について解説されました。

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それまで比較的自由に描かれていた子どもたちの絵も、第二次世界大戦を機に題材や描き方を指定されるようになっていきますが、戦後さまざまな試みのなかで、適切な指導を施しつつ、自由に描くということが、水木育男などの幾人かの指導者によって模索されます。
そこで子どもにより描かれた絵は驚くほど独創的で、また鋭い観察眼を感じさせるものでした。

後半からは実際に戦後描かれた絵を見ながら、講義が進みます。

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参加者の方々も前に来て近くから絵を観察し、感想や質問などのやりとりがされました。

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最後に鈴石さんが最近おしえた現代の子どもたちの絵も見せていただきました。

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明らかになにかが違う・・・参加者全員が感じたと思います。

自分の目を通して観察したモノではなく、メディアを通して得られたモノの概念やイメージを描いているように見える、現代の子どもたち。

戦後と現代の絵の比較については、時間の関係であまり深く掘り下げることはできませんでしたが、「感覚の再起動」シリーズ次回以降にも期待したいと思います。

講座

はなかご編みワークショップ

posted on 2010/05/01

くくのち技芸塾は、人間と自然とのやりとりの技術や智恵の宝庫である”手仕事”の復権を通して、人類の暗黙智の再生を目指すシリーズ。

特に、農業をはじめとした、里山での食料採集や保存食の制作、編み物や織物、さらに普請などの、百姓の手仕事群は、技術と智慧の集積体です。

そこで、くくのち学者では、百の姓(=職業)をもつという百姓たちが行っていた手仕事の技術を受け継ぎ、実際にモノをつくることを通じて、既に忘れかけている感覚をふたたび鍛えなおします。

今回は、竹工芸家の田中旭祥さんのご指導で、竹のはなかごを編みます。素朴な素材の竹を、どのように編み組み上げたらかごができるのか。入門編ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。